[OSCピックアップ]オープンソースDBおよび関連サービスのご紹介
10/07
OSC News, コラム No Comments
Tweet
オープンソースソフトウェアは、業務システムでも幅広く活用されるようになってきていますが、その中でも特にデータベース分野での活用が増えています。
今回は、オープンソースDBおよび関連するサービスを提供している企業をご紹介します。
【ご紹介するDBおよび関連するサービス】
■MySQL
Oracle Corporation (MySQL Community Team)
■OSSミドルウェアサポートソリューション
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)
■OrientDB
ビーグッド・テクノロジー
■OSSマイグレーションサービス
TIS
■コンサルティング/サポートサービス
アシスト
■PostgreSQL / PowerGres
SRA OSS, Inc. 日本支社
■Hadoopソリューション
NTTデータ
【番外編】
■オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB)
LPI-Japan
■PostgreSQLの普及団体
PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム(PGECons)
MySQLは世界で最も普及しているオープンソース データベースです。
MySQLサーバはFacebookやTwitterといった大規模Webサイトからシンプルなウェブアプリケーション、そして数多くのクラウドサービスのインフラとして幅広く利用されています。
また共有ディスク不要のアクティブ/アクティブ型データベースクラスタであるMySQL Clusterは、通信インフラから防衛システムまで多くのミッションクリティカルなシステムにて採用されています。
現在は次世代のMySQLサーバの開発中です。MySQL 5.7では数多くのリファクタリングによる性能と拡張性、信頼性の向上およびデータディクショナリの追加、レプリケーションのさらなる改良などが行われています。
MySQL WorkbenchやMySQL Utilities、MySQL Fabricなど運用管理を支援するツールを続々とオープンソース製品として公開しています。
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、OSSデータベースである「PostgreSQL」「MySQL」と「PostgreSQL」をベースに開発された「Postgres Plus」の導入・サポートや、商用データベースからOSSデータベースへの移行等、各種サービスを取り扱っております。
高トランザクション領域へのOSSデータベース導入など、業務特性に合わせた提案・導入・サポートでお客様をご支援します。
OSSデータベースに関するお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
OrientDBは、Orient Technologies 社(英国)によって開発が進められている、分散型グラフデータベースとドキュメントデータベースが融合した次世代型オープンソースNoSQLエンジンです。
[OrientDBの特徴]
● NoSQLながらもSQLをサポートしACIDトランザクション制御も可能
● マルチマスターレプリケーション、シャーディングといったユースケースを予め想定した設計思想
● スキーマレス、スキーマフル及びスキーマ混合モードをサポート
● JavaScriptで記述可能なストアドプロシジャ
● OrientDB単体でのREST APIのサポート
● 商用フレンドリーなライセンス(Apache License, Version 2.0)のCommunity Editionと、プロファイラ、分散クラスタリング構成支援、GUIからの設定可能なライブ監視機構等が追加されたEnterprise Editionを用意
TISのOSSマイグレーションサービスは、現行システムからOSS環境への移行を支援するサービスです。
お使いのデータベースからOSS(PostgreSQL)に移行する場合のアセスメントや、移行先のOSS環境の設計や移行計画の策定を行う移行コンサルティング、移行後の製品保守までワンストップでサービスを提供します。
アプリケーション基盤として一般的な組み合わせであるApache,Tomcat or JBoss,PostgreSQLという構成から、DRBD,Linux-HAを利用し高可用性を実現する構成まで幅広く対応しています。
OSS環境への移行はぜひTISにご相談ください。
アシストでは、Oracle Database を社内標準として利用している企業向けに、PostgreSQL や Postgres Plusを新たな選択肢として活用するためのノウハウをコンサルティングやサポートサービスとしてご提供しています。
また、次期バージョンのPostgreSQL 9.4の検証結果やOracle Databaseとの併用ポイントを以下のイベントでご紹介しますので、弊社イベントにご参加ください。
アシストテクニカルフォーラム
https://mp.ashisuto.jp/public/seminar/view/3007?from=mail_osc
SRA OSSでは、オープンソースデータベース PostgreSQL のサポート・コンサルティング・トレーニングなど、PostgreSQL 活用に必要なサービス各種を行っています。
PowerGres は、PostgreSQL 100% 互換データベースで、コストパフォーマンスに優れた製品です。
また、PowerGres Plus では、PostgreSQL にない、PCI DSS に対応した暗号化の機能も搭載。
PostgreSQL のことなら、SRA OSS にご相談ください。
Hadoopは、テラバイト~ペタバイトの大容量データや件数の多いデータを高スループットで処理することができる並列分散処理基盤のOSSです。
NTTデータでは、長年のHadoopのシステム適用で得られた知見やノウハウをもとに、Hadoopの適用可能性の判断をお手伝いする「Hadoop評価サービス」、最適な環境を提供する「Hadoop環境構築サービス」、Hadoopに関する問題を解決する「Hadoopサポートサービス」を中心に、システムのライフサイクルに応じたサービスを提供しています。
また、Apache Spark やApache Storm といったHadoopに続いて登場した並列分散処理OSSへの取り組みも行っています。
日々増大する大量データの処理にお困りの方や既存のバッチ処理の改善を検討されている皆さま、ぜひNTTデータのHadoop関連サービスをご利用ください!
『知識+理解力』が問われる
オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB)きわめて実践的!!
OSS-DB(PostgreSQL)は現在、商用製品と比較しても、機能、性能ともほとんど遜色はありません。また、ライセンスコストがゼロな上、圧倒的なコストパフォーマンスを実現することができます。
商用DB製品からの移行、基幹システム、大規模Webアプリケーションシステムでの適用等、OSS-DBの普及が急速に進んでおり、それに加え、クラウド環境においても、OSS-DBの活用が盛んになっています。
このような背景から商用データベースに加え、OSS-DBの知識も有し、顧客に最適なデータベースシステムを提案し、構築・運用できる技術者が求められております。
OSS-DB技術者認定試験は、IT技術者が更なる優位性、差別化をつける上で有効な認定制度であり、認定を取得することにより、市場から求められるIT技術者としてより活躍できるチャンスが広がります。
PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアムでは、ミッションクリティカル性の高いエンタープライズ領域へのPostgreSQLの普及を推進するため、PostgreSQLの技術検証を行い、その成果を無料で公開しています。
また、OSCなどを通じて、PGEConsの活動紹介や、PostgreSQL活用事例のご紹介を行っています。現在、正会員17社、一般会員が30社で活動中。
皆様のご参加をお待ちしております。
ひと昔前までは、業務システムというと、サポートなどの観点から商用DBを使用するのが当たり前という感じでしたが、オープンソースDBが高品質、高性能になるにつれ、利用するユーザー企業が増え、さらにサポートサービスも充実してきたのが分かります。
今回の特集は、オープンソースDBの採用検討の参考になったのではないでしょうか。
(OSPN Press編集部 宮原)