「オープンソース」を使ってみよう(第1回:Momonga Linux編)

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OPSN Press編集部の遠山です。
Momonga Linuxの最新版、7が先日9月15日にリリースされました。
Momonga Linuxバージョン7では、最新のカーネル2.6.35を搭載して、非常に使いや
すく、かつ高性能になっていると聞いたため、編集部で早速インストールして検証
してみました。


━━ インストーラはFedora13ベース
インストーラはFedora13ベースなのでFedoraのインストールをしたことがあれば特
に違和感なくインストールできると思います。

━━ カーネルは2.6.35
Momonga Linux 7がサポートするカーネル2.6.35は、ネットワーク負荷軽減機構、
メモリ断片化の軽減やH.264 VC-1のハードウェアデコードなどがサポートされてい
ます。ネットワークスループットも向上しているとのことです。

[参考]
http://sourceforge.jp/magazine/10/08/02/0454258

━━ 起動速度
リリースノートに書かれるだけあって、起動時間は結構速いです。
少し旧世代のサーバーでもだいたい30秒以内には起動していました。

━━ iPod/IPhone/IPad対応
iPhone 4については、先日のOSC2010 Tokyo/Fallで、私のiPhone4をつなげて確認
してみたのですが、Rythmboxによる音楽管理、Shotwellによる写真管理はともに正
常に動いていました。
特に音楽管理についてはジャケ写も認識していたのにはびっくりしました。

━━ オフィススイートはGo-OOバージョン3.2.1を利用可能
ワープロソフトウェアや表計算ソフトウェアはGo-OO(OpenOffice.orgベースのカス
タマイズ版)の統合オフィススイートを利用できます。

Go-OOについて
http://go-oo.org/download/

━━ Webアプリ開発におすすめ
Ruby 1.9.2
Perl 5.12.1
Python 2.6.5/3.1.2
PHP 5.3
など、最新の開発言語環境が利用可能なので、これらの開発にMomonga Linux7を利
用するのも良さそうです。

━━ 最新の仮想化環境を利用可能
KVMはqemu-kvm 0.12.5とlinux-2.6.35を採用しており、最新の仮想化環境を利用可
能のようです。

簡易ながら、dbenchを使ってスループットを測ってみました。
[テスト環境]
・仮想マシンとしてCentOS 5.5 x86_64をMomonga7のKVM環境にインストール
・dbench 4.0でテストを実施
[テスト条件]
以下のコマンドを実行
# dbench 10 -t 30

[結果]
Momonga7 Host
Throughput 54.3514 MB/sec 10 clients 10 procs max_latency=2572.919 ms

VM(CentOS 5.5_Virtio利用)
Throughput 22.0786 MB/sec 10 clients 10 procs max_latency=5429.647 ms

仮想マシンでのスループット値がホストの測定結果と比べて、
なかなかの結果がでましたね。

━━ 使ってみた感想
新しいOSを触るのって、やはりワクワクするものですね。

仮想化の「KVM」も使え、最新のカーネル、最新の開発環境、最新のソフトウェア
が無償で使えるという良いオープンソースソフトウェアだと思います。
皆さんも使ってみてはいかがでしょうか?
(編集部 遠山)

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