OSC2025 Tokyo/Spring 開催レポート
〜駒澤大学にて2日間のフル開催で復活!〜
03/21
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2025年2月21日(金)-22日(土)、「オープンソースカンファレンス2025 Tokyo/Spring」が駒澤大学で開催されました。
<OSC東京開催について>
2020年2月に予定していたOSC東京は、残念ながら開催直前に中止になってしまいましたが、5年越しに駒澤大学を会場に、セミナー、ブース展示の両方を行う開催が行えました。久しぶりの東京でのフル開催だったため、セミナー、展示ともに沢山のコミュニティ、企業、団体から申し込みをいただきました。当日も非常に和気あいあいとした雰囲気で2日間の開催が進み、終了後の懇親会にも150名を超える方が参加して大きな盛り上がりを見せました。初めてOSCに参加したという人も多く、とても良い2日間となりました。
今回、会場を貸し出しいただくにあたり、ご尽力いただいた駒澤大学の先生方、関係者の皆さま、ありがとうございました。
※YouTubeに一部のセミナーと、最後のライトニングトークの動画をアップしていますので、是非ご覧ください。[OSC2025 Tokyo/Spring 再生リスト(1日目・2日目)]
<フォトレポート>
ここからは、当日の様子を写真を中心にレポートします。出展者の皆さんからの写真やコメントやレポート、ご参加いただいた方からはアンケートで感想をいただきましたので、こちらでご紹介します。ご来場いただけなかった方にもOSC東京の雰囲気を感じていただければ幸いです。
※画像をクリックして、もう一度クリックすると拡大されます
<開催のまとめ>
開催日:2025年2月21日(金)-22日(土)
会 場:駒澤大学 駒沢キャンパス 種月館 (3号館) 2F
セミナータイムテーブル
1日目 5トラック:35セミナー
2日目 5トラック:30セミナー+ライトニングトーク
※一部のセミナーは収録動画を公開しています(タイムテーブルからリンクあり)
展示ブース
出展数:合計90ブース [協賛(21)、後援(3)、メディアスポンサー(5)、コミュニティ(61)]
→ 展示ブースの一覧
→ 展示ブース配置図 [212教室]・[211教室]・[210教室]・[208/209教室]
X (#osc25tk):ハッシュタグ投稿
ちらしコーナー:スポンサーからのお得な情報掲載
<来場者アンケートより、参加の感想を一部ご紹介!>
■印象に残ったセミナー
– [執筆の交差点2025春] この技術書のここがすごい座談会:自身が今年初めて技術書を執筆することになったので/執筆者や編集者の方の思いを聞く機会がなかったので、とても興味深かったです/こういう啓蒙活動をしてくださる方がいて、技術書がこの先も出続けますように!
– Neo4jユーザーグループ:今回はじめて知りましたが実際に触りたくなりました
– MyDNS.jp(知ってるつもりを考えさせられた) 量子コンピュータ(イメージと違っていた部分を教えていただけた) 健康危機とオープンソース(海外とつないでスペインの方の発表がLIVEされた点)
– Debian Updates:次期 Debian の進捗などの詳細を聞けたのは大変助かりました
– 「クラウドサービス事業者におけるOSS、マネージドサービスとオープンソースSDK」: クラウドサービスを作るというのはどういうことか、内部のお話が少し伺えて面白かったです
– 「量子コンピュータ・システムの作り方」のような最先端な分野でそれなりに技術的な内容のセミナーはなかなかないため、非常に良かった
– 「OSSライセンスと著作権法のポイント」では、オープンソースの定義などにも触れながら法的な扱い を知ることができたので良かったです
■印象に残ったブース
– 線型算法同好会:プラレールのインパクトが大きすぎました
– こどもガールズプロジェクト:小学生女子がC言語を使って鉄道模型を動かすデモの実演はなかなかインパクトのあるものでした。将来が楽しみになります
– 日本AlmaLinuxユーザ会/サイバートラスト株式会社:1Uマシンを目の前に見れただけでなくその性能についての解説を聞けましたことが実際の仕事の参考になりました
– オライリー・ジャパン:今回はガッツリと多数の書籍を展示されてその場での購入でトートバッグをもらえる特典はうれし かったです。また、オライリー全巻セットについても教えてくださり参考になりました
– サイボウズ・ラボ株式会社:CPUや自作したOSや、自作コンテナランタイムなど、コアな技術のお話を伺えて、印象に残っています
– 子供連れのファミリー参加をしたので、子供にも興味を持ちやすい内容の受けが良かったです
■OSC東京に参加した感想など
– 初回開催地ですが、駒澤大学様の気配り・気遣いを随所に感じました
– 大変参考になり、新しい発見や気づきがありました。また行きたいです
– 名刺カードの用紙に「初心者」などのものが用意されていたのがありがたかったです
– OSC東京完全復活ありがとうございます!秋は浅草だと聞いてますが、来年春以降もフルでの開催を楽しみにしております
– 久々にOSCに参加させていただきました。大学キャンパスでセミナー&展示開催が実にコロナぶりとい うことで実現おめでとうございます。ゆるいこのOSCが心地よいのでまた参加したいです
– 初めて参加しましたが、オープンソース・コミュニティの熱さが、会場の熱気として伝わってきました
– 久々のセミナー&展示の現地開催、やっぱりすごくいいですね
– 私個人はエンジニアなのですが、毎年LT大会を楽しみにしています
<展示会場の様子>
展示ブースは4つの教室に分かれて並びました。90もの多くの出展があり、教室にみっちりとブースが並びました。通路が狭くなるなど来場者の方にはご不便をおかけしてしまいましたが、大変盛り上がっている様子でした。
展示会場の教室の前はソファーがたくさんあり、休憩もできる快適な会場でした。
<セミナー会場の様子>
2日間で65のセミナーが実施されました。入門編から専門的なセミナー、ハンズオン形式、公開ミーティング、OSC内で企画された連続セミナーなど、様々なセミナーが行われました。
<書籍販売/展示ブース>
出版社の出展もあり、会場特別価格でお得に購入されていました。ブースでは皆さんが本を手にとり、お話を聞いたりもできます。
<出展者の皆さんからの展示ブース、セミナーの写真、レポートブロなどご紹介します!>
▼へにゃぺんて
セガサターンに関する同人誌の頒布や実機を用いたデモ、加えて新作の「RPGのような世界の上で動作するOS」のデモを行いました!
▼IAHI会
セミナー:「オープンソースツールを用いた半導体設計の体験記 」
▼特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
▼OSSコンソーシアム
■レポート記事(gihyo.jp)
→ オープンソースカンファレンス東京報告、HeatWave MySQLへのMariaDBからの移行事例、PostgreSQLの脆弱性修正版が緊急リリース
■セミナー
「OSSがビルディングブロックになってデジタル変革は進む(はず)〔Part 1〕〔Part 2〕〔Part 3〕 」
▼小江戸らぐ
セミナー:「日本語をどんどん知ったら、ますます英語が話せるようになりました。」
▼Wikimedians of Japan User Group
■レポート記事
→ Japan Wikimedia Conference 2025の開催
その他
▼線型算法同好会
(左/準備中・右/展示中・下/多くの見学者が立ち寄っていました)
▼こどもガールズプロジェクト
小学生の出展者!いつも一緒に出ているメンバーが体調不良でお休みなので、今回は1人でがんばっていました!
<ライトニングトーク&閉会式>
最後はライトニングトーク&閉会式を行いました。
[エントリー]
・「OSCの後はTOEIC」nabaua(個人)
・「AI時代におけるMLOpsのTips」小渕 周(個人)
・「学生相手にLinuC レベル1取得の講座を持った話」大石大輔(個人)
・「1画面プログラミングの言語NLL」坂井弘亮(KOZOSプロジェクト)
・「へにゃぺんて新作OSのご紹介」大神 祐真(へにゃぺんて)
・「学校の提出物管理もプリザンターで」もちゃ(個人)
・「Goで作って学ぶWebSocket」渡部龍一(個人)
・「Pythonフレームワークをオープンソース化して苦戦したこと」柴田直人(個人)
・「5月開催予定のOSC白浜の開催告知」兼田正道(OSC白浜準備会)
・「5/31は名古屋へおこしください!OSC名古屋へのお誘い」島田啓史(OSC名古屋企画有志)
・「OSC2025島根、6月開催!「実行委員長(俺)誕生秘話」」村橋究理基(しまねOSS協議会 / 松江工業高等専門学校)
・「OSPNの今後について」みやはら とおる(OSPN)
<大懇親会>
終了後に、駒澤大学の学食に移動して懇親会が行われました。150名以上の方が集まり、名実ともに「大懇親会」となりました。
今回初めての会場となる駒澤大学で、矢野先生と村松先生や大学の関係者の方々にお世話になり、素晴らしい施設をお借りすることができました。村松先生からは、また次回以降も駒澤大学で開催したいですね、というお話をいただき、拍手喝采となりました。
2010〜2019年まで明星大学でのOSC開催にご尽力いただき、OSCを熱心にサポートしてくださった矢吹道郎先生が、年明けにお亡くなりになり、参加者全員で感謝の気持ちを込めて献杯しました。
学食スペースのモニターをお借りして、お知らせ、じゃんけん大会、LTなども行われ、終了時間まで盛り上がりました。
<最後に>
ご来場いただいた皆さま、出展者、スタッフ参加いただいた皆さま、OSC東京開催のご協力いただき、盛り上げていただきありがとうございました。たくさんの企業、団体、コミュニティのブースが並び、通路が狭かったため会場が混み合った時間帯もありました。皆さんで譲り合いいただき、ご理解いただいたことに感謝いたします。
次回のOSC東京は10月に浅草にて、展示ブースのみの形式で開催予定です。セミナーはオンラインで実施予定です。
(駒澤大学での開催は2026年春を目指して調整できればと思っています)
今後のOSC開催
★今後のOSC開催予定はこちらからご覧いただけます。
https://www.ospn.jp
直近の開催は、5/31の「OSC名古屋」です。
→ 展示ブース一覧
→ 参加申し込み(connpass)
→ 懇親会 申し込み(connpass)
今後の開催で「ブース出してみようかな?」「セミナー発表してみたいな」と思われた方、お気軽に各開催のお問い合わせページからご連絡ください。