OSC2021オンライン福岡 開催レポート!〜同時開催やハンズオンなども多数〜
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2021年11月20日(土)「オープンソースカンファレンス2021 Online/Fukuoka」が開催されました。セミナー、ミーティングの他、ハンズオンなどの独自企画や同時開催イベントなど盛り沢山の1日となりました。
<開催のまとめ>
開催日:2021年11月20日(土)
会場 :オンライン(Zoom/YouTubeチャンネル)
→ セミナー/ミーティング/独自企画(5トラック、28セッション+2LT+独自企画+同時開催イベント)
→ Twitter:#osc21fk
→ セミナー動画(タイムテーブル形式)
→ セミナー資料(まとめ)
<参加者の声(アンケートより)>
– コロナ禍になって、定期的に開催していただき、懇親会などで新しい方たちともコミュニケーションが図れることがとてもありがたいです。
– 今まで知らなかった技術や業界の裏話について聞けてとても面白かったです。
– 大学PBLや技術評論社のお話は普通に社会人または技術者として生活している中では聞くことのできない貴重なお話でした。
– 技術書ネタとしてオライリー社とコラボしたセミナーを見てみたい。
今回のアンケート回答者の中から抽選でプレゼントされた書籍です。当選者の方おめでとうございます!今後の開催でも、書籍プレゼントがありますので、ぜひアンケート回答とあわせてご応募ください!
・Web技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
・オープンソースの教科書
・セキュリティエンジニアのための機械学習
・サイバー術 プロに学ぶサイバーセキュリティ
・ビジネスブロックチェーン実践活用ガイド
<セミナー>
28セッションとLTが開催されました。開催されたセミナーの講演者からのコメント、スタッフからおすすめポイントを紹介します。
Hadoop/Sparkを使うなら”Bigtop”を使い熟そう! 〜並列分散処理基盤のいま、からBigtopの最近の取り組みまで一挙ご紹介〜
担当:株式会社NTTデータ
講師:菅野 未来
大規模な並列分散処理が必要とされている中で、必要な処理を分解し、なぜ Apache Spark や Apache Hadoop が求められているのか、その部分に対しての課題や解決の事例が紹介されました。また、つまづきやすいポイントやインフラ部分の話では、わかりやすく噛み砕かれて話されていました。(スタッフ おおすぎ)
データの入れ込みからテストまで!SikuliX・Seleniumを使った自動化のススメ 再び
担当:モウフカブール
講師:大澤 文孝
自動テストで使われる SikuliX と Selenium についての紹介がありました。 SikuliX と Selenium の違いから各ツールの概要及びデモを行っていただきました。プログラムを書くことで実行でき、つまづいてしまうポイント、更には日常的な業務でのシチュエーションなど広い視点で話されていました。(スタッフ おおすぎ)
【非技術枠】オンライン開催なので今は現地には行けないけど、これから福岡に行く人のための福岡(とその周辺)入門 〜 福岡を知って行った気分になろう! 〜
担当/講師:坂井 恵
– 家に居ながらにして参加できるオンラインイベントは便利である反面、「地域」を感じにくい傾向にあります。今回の「OSC福岡」。福岡のイベントなのですが、福岡を感じながら参加出来た方は多くはないでしょう。そこで、各地で開催されるOSCに多く参加してきた演者が、「大好きな福岡(とその周辺)」を紹介しました。次回福岡に参加される際の参考に、ご笑覧いただければ幸いです。【非技術枠】としての内容でしたが、発表の時間をいただきありがとうございました。今後のOSCが開催される各地域の皆様におかれましては、ぜひ地域を感じさせてくれる発表を楽しみにしています。(講師 坂井)
– 福岡県外に居住し、OSCをきっかけとして毎年福岡を訪問している講師だったからこそ福岡の魅力を存分に伝えられたのだと考えています。居住しているとあたりまえだと思ってしまい、見落としがちなOSC開催各都市の魅力を、参加者目線で語ってみませんか?次はあなたが主役かもしれません。(スタッフ 近藤)
-「非技術枠」とのことでしたが、techな人の視点で紹介される「福岡のちょっといい話」として、とても楽しめました。講師の坂井さんらしく「地理成分」が多めでしたが、興味深いトピックがたくさんありました。七隈線の延伸、私も楽しみになってきました(笑)。太宰府天満宮は、私もOSC福岡の際に足を運びましたが、まだ知らないエリアがあったとは。次回はぜひ、そちらも訪ねてみようと思いました。上級者編は、ちょっとハードですね……(笑)。OSC福岡に参加するためのtipsは、これから参加しようとする方は必見。こういうテーマのセッションは、今後の各地の開催で定番化しても良いのでは、と思いました。参加してよかったです。ありがとうございました!(スタッフ 風穴)
Gihyo Digital Publishing10年の歩み〜専門書・専門雑誌の電子出版の過去・現在・未来
担当:株式会社技術評論社
講師:馮 富久
第1回目から、さまざまな形でOSCに参加、そして、コラボさせていただいている技術評論社として、今回、弊社の電子出版サービスGihyo Digital Publishingの10年について発表させていただけたことは大変嬉しく思います。電子出版の世界も、オープンソースやコミュニティの力で成り立っている部分が多々あり、今後も、出版社の立場として業界を盛り上げながら、皆様とご一緒できればと思います。今回は発表の場をいただき、ありがとうございました。(講師 馮)
10月のOSC2021 Online/Fallの「Tech Book Talk」で聞いていたので、今回、最も楽しみにしていたセッションでした。期待に違わず、リアルな数字や情報をベースにした圧倒的な情報量のお話しで、とても勉強になりました。馮さんがGihyo Digital Publishingで様々な挑戦をしてきたお話は、現在に当てはめても参考にできる点が多く、大変勉強になりました。実は、商業出版で書籍を出す場合、紙版と同時に電子版を出せない出版社がまだまだ普通にあります。技術評論社は、10年かけて経験を積んで、仕組みと体制を構築してきたことで、安定して同時リリースできるようになっているとのこと。素晴らしい。電子書籍制作の舞台裏の話も、出版業界の中の人以外には、なかなか知る機会がない、とても貴重な情報でした。日ごろから技術書にお世話になっている人は、アーカイブ動画を見ておいて損はないと思います。(スタッフ 風穴)
■ MySQL Autopilot とは?機械学習技術を利用して実装されたMySQL最新機能のご紹介
■【ハンズオン】HeatWaveを触って速さを体験しよう!
担当:MySQL Community Team (Oracle Corporation)
講師:山﨑 由章
セミナーでは、「MySQL Autopilot」という「MySQL Heatwave Service」の新機能について解説しました。HeatWaveはMySQLベースのクエリ・アクセラレーターで、MySQL Database Serviceと合わせて使用できます。
そして、セミナー後のハンズオンでは、HeatWaveによってMySQLのパフォーマンスがどのように向上するかを、TPC-Hのデータを使って体験して頂きました!参加者の方に、HeatWaveを有効にすることでMySQLのパフォーマンスが劇的に向上することを体験して頂けたので、良かったです!
今後のOSCでもハンズオンの機会を作りたいと思っていますので、MySQLのパフォーマンスに悩んでいる方は是非ご参加下さい!(講師 山﨑)
航空機写真撮影入門 in FUKUOKA, with Linux
担当/講師:近藤 昌貴 (個人)
「写真撮影」という、おそらくOSCでは初めてと思われるテーマでセミナーを行わせていただきました。もちろん、OSCらしくオープンソースRAW現像ソフトとの関係もとりあげたつもりです。今回取りあげた場所、福岡空港および築城基地は、講師の居住地からは地理的には離れているものの、機材の新規導入に伴う「試し撮り」を行うために過去頻繁に訪問した場所であって行き慣れた場所であります。直前に「現地取材」を行ったことと、今回新たな試みとして素材としての動画撮影も行ったことで具体的な撮影状況を盛り込むことができたと自負しております。(講師 近藤)
LPIC深堀シリーズ番外編 第二弾:今更ながら、OpenLDAPの機能紹介 ~最後のOpenLDAPセミナー~
担当:Linux Professional Institute (LPI) 日本支部
講師:岡田 賢治(株式会社ネットマイスター)
LPIC-3 300がVer3.0へアップデートすることに伴って、OpenLDAPが試験範囲から消えることになりました。そこで、今回が最後のOpenLDAPセミナーになるということで規格のLDAPと実装形式のOpenLDAPの境目を始め、それぞれの仕組みや認証のこと、OpenLDAPの機能等の説明をしていただけました。今まではほんわかとしか知らなかったLDAPとOpenLDAPの違いが明確にわかるようなセミナーでした。(スタッフ 染谷)
インフラを意識せずにSaaS開発ができる!さくらの次世代PaaS「Hacobune」
担当:さくらインターネット株式会社
講師:法林 浩之(さくらインターネット株式会社 コミュニティマネージャー)
私は「Hacobune」というものがあることは知っていたものの、どんなものか理解できていなかったのですが、まさに、そういう人にピッタリのセッションでした。
Hacobuneが、他の似たようなPasSとどう違うのか、ターゲットをどこに置いているのかなど、そもそもの基本的なところから丁寧に解説して頂けたので、とても分かりやすかったです。特に「Hacobuneの思い」というスライドでは、Hacobuneというサービスが開発、提供されることになった背景が良く分かり、サービスの理解が深まりました。「Kubernetesを意識することなく、Kubernetesのエコシステムに乗ることができる」というのは魅力的だなと思いました。アプリケーションを公開するための実際のオペレーション動画は、操作のイメージができて、とても良かったです。(スタッフ 風穴)
「文に立ち返って再入門するPython」「パッケージ管理ツール poetry が依存関係を解決するアルゴリズムについて」
担当:一般社団法人PyCon JP Association
講師:nikkie・村上 涼
nikkieさんのお話の冒頭から「Python、なんか楽しそう」という雰囲気で、リラックスして聞くことができました。Pythonといえば「インデント」でブロックを表現するぐらいの雑な理解で止まっていたので、Pythonにおける「文」のお話はとても新鮮で興味深かったです。
村上さんのお話は、最初、Pythonに慣れてない人には難しいのかなと思ったのですが、さにあらず。導入部分が丁寧で分かりやすく、すんなりアルゴリズムの話に入っていくことができました。PubGrubというアルゴリズムは知らなかったので、とても勉強になりました。全部を理解できたわけではないのですが、パッケージ管理という身近なところで、こんなアルゴリズムが使われてるというのが分かって、とても興味深かったです。
個人的にPythonはだいぶご無沙汰なのですが、またちょっとやってみようか、という気持ちがわいてきました。(スタッフ 風穴)
【MTG】鹿児島Linux User Groupやってます
担当:鹿児島Linux User Group
講師:matoken・kazueda・koedoyoshida・wata2ki
今や貴重な存在となってしまった地域Linux Users Group(LUG)ですが、鹿児島Linux Users Group(以下kagolug)は主催のまとはらさんが定期的にBoF形式のオフラインミーティングを開いています。今はコロナ禍でオンラインに移行したおかげで、毎月のオフに全国から参加者が集まる、日本でも有数の活発なLUGになっています(でも鹿児島や他の九州圏からの参加者が少数派なのが痛しかゆしとのこと)。
今回はその出張版ということで、まとはらさん宅の裏山から聞こえる鳥の声に癒されつつ、kagolugの紹介と、電子工作や過去のリアル参加記録、オフのハイブリット開催についての発表がありました。kagolugはLinuxに限らない話題の豊富さが魅力です。アフターコロナを見据えたハイブリッド開催システムSHKA(シカ)は、コロナ終息後のLUGの開催スタイルのリファレンスになりそうで、ぜひ実践の上で改めて共有してほしいですね。
「何かを学びたい」というガツガツした意識を持たずに、ふらっと参加して色々な話を聞けるLUGの良さを感じられるMTGでした。(スタッフ おがさわら)
<懇親会>
各地域で恒例のスタイルとなりつつありますが、今回も福岡のお酒や食べ物を事前に用意して懇親会に参加する方がいらっしゃいました。乾杯の後は、ランダムに分けられたグループで交流会を行ったり、全体で懇親会をしたり楽しい時間となりました。
<終わりに>
開催したオンラインイベントごとの再生リスト(Youtubeチャンネル)とタイムテーブルを作成しましたので、当日参加できなかった方は、ぜひ動画配信でお楽しみください。
次回のOSCは、2022年1/29(土)のOSCオンライン大阪です。
– 参加登録(connpass)
皆様のご参加をお待ちしています。
■今後の開催スケジュール
https://www.ospn.jp/