OSC2021 Online/Spring 開催レポート
03/22
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2021年3月5日(金)-6日(土)の2日間、「オープンソースカンファレンス2021 Online/Spring」が開催されました。
<開催のまとめ>
開催日:2021年3月5日(金)-6日(土)
会場 :オンライン(Zoom/YouTubeチャンネル)
→1日目セミナー/ミーティングプログラム(3トラック、23セッション)
→2日目セミナー/ミーティングプログラム(6トラック、35セッション+LT)
→Twitter:#osc21on
→展示ブース(5団体)
→セミナー動画タイムテーブル形式(1日目)(2日目)
→セミナー資料(まとめ)
<参加者の声(アンケートより)>
– 「【MTG】データで見るOSC」で触れられていましたが、オフラインには及ばなくともオンラインならではの良さもあると思いますので今後ともオンライン開催に期待しています。
– OSSコミュニティに参加していきたいと思いました。
– OSSに関することは知らないことが多いのでありがたかった。
– やっぱり、遠くの会場だと行くのが難しいですけど、オンラインは助かります。
– アーカイブ配信に期待します。
(→アーカイブを公開していますのでご活用ください!)
今回のアンケート回答者の中から抽選でプレゼントされた書籍と福袋です。
今後の開催でも、書籍プレゼントがありますので、ぜひご応募ください!
・『Raspberry Piクックブック 第3版』(オライリー・ジャパン)
・『オライリーグッズ詰め合わせ「福袋」』(オライリー・ジャパン)
・『仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん』(マイナビ出版)
・『プログラマーのためのVisual Studio Codeの教科書』(マイナビ出版)
・『Pythonハッカーガイドブック』(マイナビ出版)
<セミナー>
セミナー、ミーティング、ハンズオンセミナーなど、多くのセッションが配信されました。講演者やスタッフの感想とアンケートでいただいたコメントを添えて、いくつかご紹介させていただきます。
「【招待講演】社会のコードを、書き換えよう
~エンジニア起点のNew Normalな働き方~ 」
担当:株式会社日立製作所
講師:横井 一仁(日立製作所 OSSソリューションセンタ、ソフトウェアエンジニア)
日立のOSS開発者の働き方を紹介しました。本セミナーでは、社外でのOSS開発や勉強会コミュニティでのやり取りを通して学んだオンラインでのコミュニケーション方法を、社内で実践してみた経験も紹介しました。
当日は、Slidoで参加者からコメントを頂き、回答しながら進めました。コロナ禍での働き方の一例として参考になれば幸いです。(日立製作所 横井)
OSS応援団体の役割とこれから《第1部》〜《第4部》
「《第1部》クセがすごいOSSコンソーシアムの部会活動トピックス①」
「《第2部》クセがすごいOSSコンソーシアムの部会活動トピックス②」
「《第3部》OBCI最終セミナー ①OSS入門【最終回】,②OBCIの歩みとPostgreSQLで振り返るOSSの歴史」
「《第4部》座談会 〜「OBCIへの応援も長年ありがとうございました!」〜」
担当:オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OSSコンソーシアム
この3月をもってオープンソースビジネス推進協議会(OBCI)は,設立当初からの役割を終えて解散することになりました。OBCIは解散しますけれど,活動を継続する団体にはこれからもOSSを盛り上げるために是非がんばってほしいと思います。そういう願いを込めて企画トラックにしていただきました。セミナーと座談会の4部構成です。是非ご覧ください。
また,4月の上旬に,Webサイト「gihyo.jp」と「ビジネス+IT」で,今回のOSC春の紹介記事を掲載してもらう予定です。こちらもお楽しみに(記事はこれから執筆ですので,さて,どうなりますやら‥)。
(オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OSSコンソーシアム 溝口)
「作っては捨てる時代の過ごし方~dockerとクラウドで作られる世界~」
担当:モウフカブール
講師:小笠原 種高
巷では、やれDockerだAWSだと喧しいですが、こうした技術は、ただのツールではなく、時代を変えつつあります。とは言っても、「ウチは従来通り行きたい」と考える開発屋さんも多いでしょう。その気持ちも大変よくわかります。僕もそう思うところがある!
ただ、これまでの他の技術と同じように、時代の変化に否応なく巻き込まれていく可能性が高いです。そこで、これからの展望と、どのように取り入れていくかについてお話しました。Dockerは面白い技術です。時代が変わるのであれば、自分はどう利用してやろうか……と考えるきっかけになれば幸いです。(小笠原 種高)
コンテナ技術や Docker の基礎について非常にわかりやすく解説されていました。
とくに、最近のメジャーなクラウドとコンテナを重ね合わせ、絵を用いて解説されている部分では普段なんとなく使っている方にも改めて理解することができたと思います。
また、コンテナを用いることによるメリットも多くいわれており、明日から役に立つ情報満載でした。(スタッフ大杉)
エンジニア文化を大切にした長期的な関係性づくりを生業とするコネクト支援チームとは?
担当:サイボウズ株式会社
講師:久宗 大雅(@tignyax)(サイボウズ株式会社 開発本部 コネクト支援チーム)
サイボウズのコネクト支援チームについてお話させていただきました。エンジニア文化を大切にした長期的な関係性づくりを大事にし、社外に向けての技術ブランディングや関係性づくりを生業としています。具体的にはイベント開催・コミュニティ支援・スポンサー協賛・メディア発信などで活動は多岐に渡ります。気になることあればなんでも気軽にご相談ください!私かもしくはお近くのコネクト支援チームメンバーまで!(サイボウズ 久宗@tignyax)
kintoneではじめるwebAPI入門 〜REST APIを体験してみよう〜【ハンズオン】
担当:サイボウズ株式会社
講師:サイボウズ テクニカルエバンジェリスト BB(大竹 遼)@ryotkbb
REST APIの体験ということでサイボウズテクニカルエバンジェリストのBBがハンズオンを行いました。ドラッグ&ドロップで簡単にWebデータベースが作成できるサイボウズのクラウドサービス「kintone」を使ってWeb APIを実際に体験していただきました。金曜日かつハンズオンということで人が来るのかドキドキでしたが参加者の方も楽しんで頂けたようで良かったです。(サイボウズ 久宗@tignyax)
【MTG】小江戸らぐ出張勉強会!
担当:小江戸らぐ
講師:羽鳥 健太郎(主宰)
毎月開催している小江戸らぐの様子を皆さんにお伝えします。様々な参加者がLinux/OSSについてお互いがゆるく発表し、それをフォローする小江戸らぐの雰囲気を感じていただけるかと思います。興味を持った方は是非 https://koedolug.connpass.com/ などからご参加ください。(小江戸らぐ 吉田)
[発表内容]
羽鳥 健太郎:小江戸らぐのご紹介
カロス:Raspberrypi 4でkuberentesクラスタを使う
面 和毅:Rocky8でComplianceAsCodeの環境準備出来るようにContributeした
かわい:Alpine Linuxの野良パッケージを作ってみた
「OSC北海道への誘い(やっぱりみんなでカレー食べるっしょ?) 」
担当:OSC2021 Online/Hokkaido 実行委員会
講師:キリン
OSC北海道への誘い(やっぱりみんなでカレー食べるっしょ?)
またの名を「カレーカンファレンス at OSC2021 Online/Spring」
OSCdo実行委員会も立ち上がり、tomioが実行委員長になったというお披露目もかねて、
またもや「カレカン(*1)」をひっさげてやってまいりました!
作戦会議で決まった今回の方針(?)
・今度は美味しいカレーが食べたいっ!(*2)
・現地中継はやらねば!!せっかくだし、北海道らしい景色を紹介したい!
・学生さんにLTとかしてもらう時間があってもいいかも?
結果、北海道入りしようとするも、猛吹雪にあたり飛行機が欠航になるtomio。しかしそのおかげで、陸から離れていた流氷が戻ってきた!前日の紋別は素晴らしい快晴!青い空!白い流氷!赤いガリンコ号!すばらしい中継になるはず!!!……でしたが、開催当日は朝から猛吹雪。お昼のガリンコ号は欠航になってしまったのでした。(*3)
学生LTは、LOCAL学生部から3人が登壇!その様子、そして紋別からのライブ中継は、是非、録画でお楽しみください!
1) カレカンはOSC北海道の名物企画です。「昼の懇親会」を目指し、カレーを食べながら、みんなで和気藹々懇親します。
2) 気になる人は、前回の録画をご覧ください。
3) 欠航は冬の北海道あるあるであると共に、普段の行いが判明するとも言われています。
(OSC2021 Online/Hokkaido 実行委員会 みたに)
「ラズパイオーディオ入門 」
「【MTG】ラズパイオーディオ よろず相談会 」
担当:ラズパイオーディオの会
講師:ラズパイオーディオの会メンバー
ラズパイオーディオの会では、久しぶりにラズパイオーディオの入門セミナーと、会のメンバーの活動報告を行うミーティングを開催しました。音楽再生用ディストリビューションは開発が活発なので、しばらく間が空くと大幅に更新されており、定期的にセミナーを開催すると自分自分の情報更新の良いきっかけになります。ミーティングでは、Raspberry PiにARM版Windows 10を入れてAmazon Musicを聴くというマニアックな検証の話題で盛り上がりました。(ラズパイオーディオの会 宮原)
【MTG】BUG/LUG大集合! ~自分ぴったりのコミュニティをさがしてみよう~
担当:Cross BUGLUG Community Camp
講師:蛯原 純(日本NetBSDユーザーグループ)・羽鳥 健太郎(小江戸らぐ)・榎 真治(LILO)・島田 啓史(東海道らぐ)・matoken(鹿児島らぐ)・司会:橋本 雅彦(東海道らぐ)
はじまりは、年明け早々に召集された1/8の出展者説明会でした。説明会に出席していた鹿児島らぐ主宰・matoken氏の意向が、全国大会というOSC Onlineの位置づけと合致し、他地域のLinuxユーザーズグループにも参加を要請するという方向性が提案されました。説明会が開催された裏で、早速東海道らぐ関係者にmastodon経由で連絡をとり、翌日小江戸らぐの集まりの場で情報共有され、それぞれのグループがセミナーの時間を確保するということでおおまかな合意がなされました。オープンソースコミュニティのバザールモデルは効果的であることがはっきりと認識できたというのが、説明会時点から参加していた私の印象です。
企画の中心となったのはアクティブに活動している3地域のLinuxユーザーズグループではありますが、その後、他地域、さらにはOSの枠を越えてBSDユーザーズグループにも企画参加してもらい、パネルディスカッションとしておおいに盛り上げてもらうことが計画されたようです。
さて、当日。それぞれのコミュニティが独立して開催を重ねた経験が光り、小江戸らぐ、鹿児島らぐ、東海道らぐ、と連続して行われたセミナーはそれぞれのコミュニティごとの特色が出ていた印象がありました。最終コマとなるパネルディスカッションは、おそらく日本国内でアクティブに活動しているユーザーズグループが一堂に会したものと言えると思われます。
各グループの紹介や、あらかじめ用意されていた想定質問だけでなくSli.doに書かれていた質問に答えるだけでもいろいろな意見が飛び交い、時間が足りなかったかなぁなどの印象があったり、密度の濃い発言が行われていたことを記憶しています。
活動を長く続けていくことはおそらくどのユーザーズグループにとっても課題だと思われますが、各らぐが、若い世代に興味を持ってもらい、参加してもらうような仕掛けを実践していることを再認識したと同時に、上の世代からの知見を得ることを求め、それを後の世代に引き継ぐことを活動の目的にしているという蛯原さんの発言は、いつまでも学ぶ心を忘れないというハッカーとしての基本姿勢を改めて認識させられ、心に深く刻まれたと感じています。(スタッフ 近藤)
<懇親会>
多くの方がリモートで参加されたオンライン懇親会。乾杯後、しばらくするとランダムにグループ分けされて交流会、その後は自由な懇親会の時間となりました。
<終わりに>
開催したオンラインイベントごとの再生リスト(Youtubeチャンネル)とタイムテーブル形式(1日目)(2日目)を作成しましたので、当日参加できなかった方は、ぜひ動画配信でお楽しみください。
次回のOSCは、5/29(土)のOSCオンラインNagoyaです。
皆様のご参加をお待ちしています。
■今後の開催スケジュール
https://www.ospn.jp/