令和最初のOSC!OSC2019-Hokkaidoが開催されました!!
06/19
OSC News, OSC開催レポート No Comments
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2019年5月31日-6月1日の2日間にわたって今年も札幌コンベンションセンターでOSC2019 Hokkaidoが開催されました。
令和最初のOSCとなりました!
そんなOSC2019 Hokkaidoの様子を
- あるねこ
- けんつ
- ぐんじ
- がっちゃん
- はいばら
- 那由多
- パピルス
- ことみん
- しか
- こだま
- みやもっちゃん
- 工女日記
- さたけ
のレポート班メンバーがお伝えします。
開催概要
- 日時:2019年 5月31日(金)-6月1日(土)
- 会場:札幌コンベンションセンター
- 来場者数: 1日目:約80名、2日目:約640名、合計:約720名
- 参加団体: 協賛・後援29団体、コミュニティ54団体
- セミナー数: 60(2日間合計)
- 展示ブース数: 72ブース
- Twitterハッシュタグ: #osc19do
- セミナータイムテーブル(1日目)
- セミナータイムテーブル(2日目)
- 展示一覧
オリジナルポスター
OSC2019 Hokkaido版のポスターは今年も札幌市在住のデザイナー、コモモさんが作成してくださいました。参加者にはわかる「閉会式あるある」が沢山盛り込まれています!
=1日目=
1日目は企業によるセミナーが行われました。昨今の流行を反映して、クラウドやIoT、AIに関する内容のセミナーもありました。Alibaba Cloudの特徴に関して詳しい解説が行われたり、Raspberry Piとクラウドを接続して収集したデータを元に機械学習を行う方法が紹介されたりしました。
金曜日にもかかわらず学生さんも多数参加し、計80人がセミナーの解説に聞き入っていました。
セミナーが開催されている間、隣のスタッフルームでは「蟹工船」と呼ばれる2日目に受付で手渡す資料の袋詰め作業や、段取りの確認が行われていました。
さらにセミナー終了後には展示ルームの設営作業も実施しました。机や椅子を並べ、事前搬入された荷物を各ブースに届けていきます。今年もスタッフが手際よく荷物を捌いていき、スムーズに会場設営を行うことができました。
=2日目=
◆展示
サイボウズ
サイボウズさんのブースでは日常的に行われているコミュニティ活動を中心に、サイボウズ・ラボさんで行われているインターン制度の「ラボユース」などの紹介を行っていました。他にも、社員の方が執筆されている技術書の紹介や日常的に業務として展開されているOSS活動についての紹介なども行われました。
OpenStreetMap Japan
世界中の誰でもが自由に編集・利用ができる地図「OpenStreetMap」を紹介していました。
アカウントを作成すれば誰でもマッパー(地図データを編集する人)になることができ、世界中の地図データを簡単に編集することができます。また、世界各地のマッパー達のマッピング回数などをランキングにしたサイトもあり競争心や達成感を楽しめるそうです。
この地図データは出典さえ記述すれば、レポートの資料やデザインとしても使えるそうなので私も活用していきたいと思いました。
CoderDojo 札幌 x 札幌東 x 恵庭
子どものための無料のプログラミング・クラブ「CoderDojo」の活動の様子を紹介していました。ブースにはゲームやロボット、IoT作品など、子供たちやメンターの製作物が展示されていました。
CoderDojoでは、子供たちのアイデアの種となる技術をメンターが教え、そこから子供たちの発想次第でどんどん作品を発展させていく活動をしているそうです。
また、大人たちも子供たちの作るものに影響を受けて自らのものづくりに活かしていると教えていただきました。僕も、子供たちの作品をみて受けたような刺激を、多くの人に与えられるよう頑張りたいと思いました。
◆セミナー
楽しいVR空間を作る技術と支える技術
担当 : 株式会社インフィニットループ
前半はVCIスクリプトを利用した自作オブジェクトの生成と制御について、実演を交えて説明していただきました。
VR機器を利用した説明には、多くの参加者が興味をそそられていました。
後半はTHE SEED ONLINEという3Dモデル投稿WEBサービスの開発話や、バーチャルキャストのコミュニティの紹介などがありました。VRの開発・共有がより容易にできる環境が、着実に作られてきていると実感できるセミナーでした。
「プログラミング教育」とは? 今、わたしたち道民ができること
担当:OSC2019 Hokkaido 実行委員会
このセミナーでは、「プログラミング教育とは」からその実践例、PCN札幌、CodeDojo札幌などのコミュニティー紹介がありました。
「アンプラグド」という、コンピュータを使わずにアルゴリズムを学習する方法や、「CodeMonkey」などのプログラミング学習サービスを使ったときの子どもたちの様子が紹介されました。
さくらの学校支援プロジェクトでは、プログラミング教育に関する情報や教材などを学校の先生方に知ってもらうための取り組みとして、「こどもプログラミング通信」を毎月作成し、石狩市の小中学校へ配っているそうです。学校の先生方だけでなく、プログラミング教育に興味がある方などたくさんの人に読んでもらいたいプリントでした。
パネルディスカッションでは、プログラミング教育に関する質問がたくさんあり、奥の深い議論となりました。学校の教育に関する考えや、今後こどもたちに必要とされる力などを考えるきっかけとなるセミナーでした。
OSSが支える最近の電子工作事情 -プリント基板を起こすところから、専用ケース制作まで!
担当:Hardware Maker Meetup Sapporo
このセミナーでは、オープンソースのCADを使ってのプリント基板の作成や、3Dプリンターを使っての専用ケースの製造についてのお話がありました。
プリント基板のデータをオープンソースのCADを用いて作成し、そのデータを海外メーカ(中国)に発注することで数千円でプリント基板を作成することができるそうです。専用ケースの製造についても検討の価値ありとのことでした。
講師の方がプリント基板と専用ケースを実際に作ってみて良かったことや、大変だったことの話もあり、プリント基板やケースを自作することのおもしろさが伝わってくるセミナーでした。
北海道企画カレーカンファレンス 2019
担当:OSC2019 実行委員会
今年で5度目の開催となるカレーカンファレンス。テーブルを大家族のように囲んでレストランSORAさんの美味しいカレーをいただきました。
参加者が揃うとまずみんなで手を合わせて「いただきます!」
はじめに自己紹介をして、その後は午前中に聞いたセミナーの話や午後からの予定、オススメのカレー屋さんの話で盛り上がりました。皆さん自分のオススメのカレーについて熱く語っていました。
お肉たっぷりのカレーに喜びながら、参加者同士での交流を楽しんでいる様子でした。
最後は「ごちそうさまでした!」と、あっという間の楽しいひと時を過ごしました。
展示ツアー
「出展者にいろいろ話を聞きたいけど、OSCは初参加なので何から聞いたらよいのかわからない。」そんな参加者のために「展示ツアー」が今年も開催されました。
希望者の方が興味のあるブースを中心に幅広い分野のブースを回り,OSCの展示ブースの楽しみ方や,最新トピックを紹介しました.
今回の展示ツアーではコミュニティも企業も様々なジャンルのブースを回りました.
北海道 ITコミュニティ・ITイベントガイド
北海道 ITコミュニティ・ITイベントガイドは、北海道内で活動しているコミュニティ、イベント情報を取り纏めたものです。
これは、LOCALの設立時理事 蒲田さんが作成しており、毎年更新されています。
北海道 ITコミュニティ・ITイベントガイド
ライトニングトーク & 閉会式
締めくくりは、毎年恒例のライトニングトークと閉会式です。初めにヨガで普段の疲れを癒してからの、あたたかい雰囲気でのライトニングトークのはじまりとなりました。
今回の発表されたライトニングトークは以下の8本です。
-
- WebAssembly が切り拓くフロントエンドWeb開発の未来(坂本 純一 さん)
- 仕事でも趣味でもアップストリームとうまく付き合おう(榎本 優樹 さん)
- ’99最新技術動向まとめ(藤田 辰也 さん)
- shell scriptでOSC北海道の会場を御案内(ひろくんはーい さん)
- 「Python Boot Camp」であなたの街にPythonコミュニティを作ろう!(筒井 隆次 さん)
- クソアプリ開発から始める自己研鑽(井上 慶彦 さん)
- 俺のミームを受けてみろ 僕が駄メンターと名乗っている理由(高橋 秀羅 さん)
- ウェブの国際化の光と闇(himorin さん)
Webアプリのライブコーディングから、クソアプリ開発のすすめまでなど、笑いも欠かさず濃い内容の発表で、立ち見が出るほどの大盛況となりました。
動画で雰囲気をお楽しみください!
→ ライトニングトーク&閉会式(YouTube)
▼ライトニングトークの様子
▼OSC2019 Hokkaido 実行委員長: 工藤 裕さんの閉会挨拶
皆様のご参加、ありがとうございました。
大懇親会
OSC終了後には大懇親会が開催されました。
3年ぶりに会場になったサッポロビール園には、187名の方が集ってくださいました。
全員での乾杯を皮切りに、各テーブルがジンギスカンを堪能し始めたころ、株式会社びぎねっとさんからLOCAL10周年のお祝いケーキが贈られるというサプライズがありました。
びぎねっとからは宮原さん、LOCALからは設立時理事の佐々木さんが代表でケーキカットをし、参加者の方々で頂きました。
そして、会が進むにつれて別のテーブルを回る人も増え、多くの方が様々な人と交流している様子がたくさん見られました。また、例年通りLTやじゃんけん大会も開催され、大盛況の会となりました。
終わりに
令和最初のOSC Hokkaidoも盛況のうちに閉幕いたしました。
昨年に引き続き700人を超える方々にご参加いただき、感謝しています。
また来年のOSC Hokkaidoで皆様をお待ちしております。