前日から盛り上がったOSC2016 Hiroshima!
無事終了しました!!

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11月27日(日)に「サテライトキャンパスひろしま」にて、
OSC2016 Hiroshimaを開催しました。広島は今回で6回目の開催となります。
当日の天気はあいにくの小雨でしたが、多くの方に来場していただきました。

日時:2016年11月27日(日)
会場:サテライトキャンパスひろしま
展示:32ブース(協賛:8、後援:1、コミュニティ:23)
セミナー:4トラック26セッション
来場者:約210名

<<前日>>

=学生ライトニングトーク大会!=
今年は前日に同じ会場で学生ライトニングトーク大会が開催されました。
特に香川大学SLP(Student Laboratory of Programmingの略)から
大勢の方に参加していただき、その他、地元広島と島根、鳥取の大学や
高専の学生さんに参加していただきました。

▼学生ライトニングトークの様子!
学生ライトニングトークの様子

37組もの学生さんによる発表という予想を大幅に超えた参加者数のため、
1人当たりの持ち時間を急遽短縮するという無茶振りをしたにも関わらず、
学生さんたちは用意したスライドを(ほぼ)時間内に発表してくれました。
プログラミングサークルからの参加者が多いことからプログラミング言語
系の話題が多くなりましたが、それ以外に、アニメ・鉄道・バイクなど
発表者個人の思いが伝わってくる内容も多く印象的でした。

学生LT大会の様子 学生LT大会の様子

香川大学の学生さんは皆さんスライドの構成やしゃべり方も上手で、
発表慣れしている感じでした。また、広島の学生さんの発表はいずれも
学生とは思えない高度な内容で、会場からは「本当に学生の発表か」と
いう呟きがもれ、明日のOSC本番LTが心配になるくらいでした。

=準備および前夜祭=
学生LT大会の前には配布物の袋詰め、LT大会の後には翌日の展示会場の
レイアウト変更といった準備作業を行いました。今回は学生の皆さんも
含めてかなり多くの関係者が準備に参加することができたため、作業は
順調に進み迅速に完了しました。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

準備作業終了後、中国DB勉強会のメンバーと合同で前夜祭が開催されました。
総勢67名という、OSC広島史上最大規模の前夜祭となりました。LTの短い時間
では出来なかった発表内容に対する質問や意見などが活発に交換され、楽しい
だけでなく有意義な前夜祭となりました。

▼前夜祭でかんぱーい!
かんぱーい!

<<当日>>

=セミナー=
セミナーは26セッションが開催されました。
その中からいくつかを紹介します。
セミナータイムテーブル

『LT駆動開発 with 広島サーバユーザ友の会(仮称)
ベストセッションズ 2016 - ライトムクロ』

担当:LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)

OSCと言えば閉会式前のLTが恒例ですが、OSC広島恒例の朝一LTが
今年も開催され多数の方に参加いただきました。
今回はセミナー枠の都合で2団体で1セッションの開催でした。
「LT駆動開発」や「広島サーバユーザ友の会(仮称)」の紹介、
「オンラインコンパイラ」、「神社」、「ぬぎんくす」…等、
様々な発表がありました。

LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)のセミナーの様子 LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)のセミナーの様子

『IT系と言ってもいろいろありまして』
担当:OSC広島実行委員会

昨年からOSC広島の特別企画として、学生向けのセミナーを企画・開催して
います。今年はIT企業への就職を考えている学生向けに、パネルディス
カッション形式でIT関連企業・IT系業務における仕事内容などについて紹介
を行いました。

4名の方にパネリストとして登壇頂いたのですが、現在の仕事内容も
インフラ系、Web系、ITコンサル系など様々で、また現在のポジションに
ついた経緯も様々な方達です。
普段の仕事の様子、今の仕事の面白い所や辛い所、学生のうちにやって
ほしいことなどについて、それぞれのパネラーの視点から多彩なお話を
していただきました。同じ「情報通信業」といった分類にあっても、本当
に仕事の内容は多種多様であることが紹介できたのではないかと思います。

また、学生時代にやってほしいことなど学生へのメッセージを皆さんに
語っていただきました。興味を持つことや知識を身につけることの重要性、
それらのことを様々な機会をとらえて自分から積極的に取り組んでいって
ほしいという熱い想いを感じました。
立場の違う方々からの話で、学生さんには、IT業界で働く上での心構えなど、
何かの気付きをしてもらえればと考えています。

▼特別企画は今年も盛況でした!
OSC広島の特別企画の様子 OSC広島の特別企画の様子

『jus研究会広島大会「ITコミュニティの運営を考える」』
担当:日本UNIXユーザ会

日本UNIXユーザ会の法林さんが司会で、NVDA日本語チームの西本さん、
LT駆動開発/すごい広島の火村さん、LibreOffice日本語チームの榎さんが
パネラーとして登壇されたパネルディスカッションで、ITコミュニティの
運営についてディスカッションが行われました。
各コミュニティの裏話的な話も交えつつ、それぞれのコミュニティをどんな
感じで運営しているかについて語られたあと、幾つか質問が出されました。

「地域にコミュニティを増やすにはどうしたらよいか」という質問に対し、
「コミュニティは増やさなくていいんじゃない?」、
「むしろ既存コミュニティ閉じれば新しいコミュニティが増えると思う」、
「コミュニティよりコミュニティを運営できる人を増やす方が重要」という
回答は目から鱗でした。
また、「コミュニティを続けるモチベーションをどうやって維持していますか」
という質問に対し、西本さんの「モチベーションは維持するというより思い出
すものだと思います」という言葉が印象的でした。

日本UNIXユーザ会のセミナーの様子 日本UNIXユーザ会のセミナーの様子

=展示ブース=
協賛8企業、後援1団体、コミュニティ23団体による展示が行われました。

例年、展示ブースは人が多くて身動きが取れない状態になるのですが、
今年は午前10時の展示開始からわずか1時間余りの間に100名以上の
参加者で溢れかえり、例年を上回る混み具合でした。
その中からいくつかを紹介します。
展示ブース一覧

▼展示会場の様子
展示会場の様子

<日本NetBSDユーザーグループ>および<XM6i制作部>
毎年お馴染みとなっていますが、今回は X68030, X68060turbo とともに
広島初登場の OMRON LUNA といった 1990年代前半のパソコンや
EWSの展示をされていました。
NetBSD/x68kでは、オプションで強化されたX68030ではなく、
ノーマルに近いスペックのX68030でも動作するようにソフトウェアの
改良(SSLまわりや画像系のライブラリなど)でアセンブラも利用して
(おそらく)限界まで高速化したtwitterクライアントが展示されていました。

▼X68030が動作する様子
X68030が動作する様子

日本NetBSDユーザーグループはセミナーの方でも発表行っており、
こちらから当日の発表資料を確認することができます。

NetBSD/luna68kでは、メインCPUである68030ではなくZ80互換のサブCPUで
PSG音源を制御されていました。通常のPSG音源として使用して広島駅で
使用されている音楽の再生だけでなく、PCMの様に使用する技術を使って
サンプリングされたデータの再生をされていました。
なお、同じCPUを使用していたPC-6001よりクロックやメモリに余裕がある
そうで割り込みも使ってPCM(8bit/8〜11kHz相当)の再生をしているそうです。

▼LUNAの動作する様子
LUNAの動作する様子

X68030, LUNA双方とも、すごい努力をされていることが説明してもらわないと
分からないのが難点ですが、反対側のブースの方が羨むくらいOSCの広島では
人気ブースとなっています。

<ためまっぷプロジェクト>
地域振興を行っているグループで、地域情報を共有するための掲示板として
機能するアプリの開発や地域振興のイベントを開いています。OSC広島には
毎年出展されていますが、アプリ開発も活動も着実に進行している様子です。
地域のIT系以外のコミュニティ活動にも参加している感じでした。

また、学生ブースである
「香川大学工学部サークルSLP」や「松江工業高等専門学校情報工学科」は、
使われている技術の高さを全面に出さず、見た目の面白さと分かりやすさで
工夫された楽しい展示内容でした。

▼松江工業高等専門学校の展示:スポーツ吹き矢ゲームの様子
スポーツ吹き矢ゲームの様子

=ライトニングトーク&じゃんけん大会&閉会式=
最後は恒例のライトニングトークです。今回のエントリーは6件ありました。

実はセミナーの時間枠を増やしたことと、会場を借りている時間の関係で、
ライトニングトークから閉会式まで、ぎりぎりのスケジュールになってい
ました。プロジェクタの画面表示までに若干手間取ることもあり、やや
急ぎ足の進行とはなりましたが無事に終了しました。
最近は皆さん時間配分が上手くなっているのか、「終了!」、
「まだ終わっていないのに!!!」的な状況をほとんど見ませんね。

続けて行われたじゃんけん大会には、多くのお土産が提供されましたが、
その中にひとつ異色のお土産がありました。2014年からOSC広島のポスター
をデザインしていただいている、ペンネーム「佳奈」さんが挿絵の一部を
担当している絵本です。
実はこれは無理を言って直筆サインをしてもらったもので、それまで佳奈さん
はサインをしたことがなかったそうです。つまり、(おそらくその時点では)
世界に一冊のサイン入り絵本になります!
その他にもたくさんのお土産が提供されていたので、閉会式まで参加された方
には何らかのお土産を配布することができました。

▼地酒、キャラクターグッズ、お菓子などのお土産の数々
じゃんけん大会の景品!

▼サイン入り絵本
サイン入り絵本

▼じゃんけん大会の様子
じゃんけん大会の様子

=懇親会=
全てのセミナーとLTが終わり、展示会場の後片づけを手早く終えた所で、
近くの居酒屋に移動して懇親会が行われました。日曜日開催という事で
懇親会の参加者は少ないだろうと見積もっていたのですが、蓋を開けて
みると予想の倍近い59名の参加者で、会場は満員御礼状態でした。

▼懇親会の箸袋に・・・
懇親会の箸袋

学生をはじめとした若い人が多いので、懇親会の料理は特別にOSC仕様
(炭水化物多め)でお願いしていました。皆さんお腹いっぱい食べて
もらえたのではないかと思います。学生さんと技術者が同じ話題で
盛り上がるという、楽しい懇親会でした。

途中で宮原さんから「来年のサミットの話をして〜」という事で、
今年初めてOSCサミットが沖縄で開催された事、その場に日本中の
OSC実行委員が集まって企画・運営の苦労や対応策を共有した事、
来年は広島でOSCサミット開催を予定している事を報告しました。

=今年のまとめ=
今年の来場者は約210名と、昨年よりも多くの方に参加していただくことが
できました。OSC広島では例年セミナー・展示の申し込みが多いのですが、
今年は申し込み締切後に部屋の追加と時間延長でセミナー枠を増したほど、
多くの申し込みがありました。
いつも沢山の団体に出展いただき、スタッフ一同、大変感謝しております。

また、今年も学生向けの特別企画セミナーを無事に実施することができました。
前日に行った学生LT大会でも、学生さんの若いパワーに感心させられるばかり
でした。「学生さんの参加者も増やしたい」というのは、OSC広島の大きな
目標のひとつです。
おっさん世代、若手世代がお互いに刺激を受けることができるイベントに
なるように、今後も努力していきたいと思います。

また、懇親会で報告されたように、来年はOSCサミットの開催を広島で行う
ことが計画されています。OSCサミット・OSC広島のダブル開催を目指して
頑張りたいと思います。今年参加いただいた皆様、実行委員の皆さま、
来年も頑張りましょう!

▼最後は恒例の記念写真!
記念写真

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OSC2016 Hiroshima 実行委員一同
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<<OSC2016 Hiroshima 関連ツイートまとめ(Togetter)>>

・[前日] OSC2016広島 前日イベント 学生ライトニングトーク大会! #osc2016hi
・[当日] オープンソースカンファレンス2016 Hiroshima #osc16hi
・[当日] オープンソースカンファレンス2016 Hiroshima NetBSDブース展示の記録

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