OSC2014
2014-08-02 (土)   12時00分

OSS研究動向セミナー

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講師:野田 哲夫、他
担当:OSS研究会
レベル:入門編
対象者:OSS、またOSSを対象とした研究動向に関心のある方ならどなたでも。
前提知識:特になし

OSSをめぐる研究は,情報工学,コンピュータ科学,ソフトウェア工学といったエンジニアリング領域だけでなく,
社会学や経済学,法学など様々な学問領域で進められています.コミュニティの運用やOSSビジネスを進めるうえでも,
これらの学問的アプローチが参考になるケースもあるでしょう.本セミナーでは,国内でOSS関連研究を進める研究者に
よる発表を行います.

【タイトル】ODPG活動報告:できるシリーズ検証
【講師】飯尾淳(中央大学文学部社会情報学専攻・准教授)
【概要】日本Open Source Office Suites & OpenDocument Format利用推進グループ(ODPG)では,
    LibreOfficeやApache OpenOfficeの組織的な利用を推進するために様々な活動をしています.
    今回は,その成果の一つとして,当該ソフトウェアが実用に耐え得ることを示すため,MS-Officeとの
    互換性検証に関する研究を実施した結果を報告します.結論は「とくに問題ない」というものだったものの,
    完全互換ではないので,どのような点で問題が生じているか,その結果をどう取り扱えばよいかなどについて,解説します.

【タイトル】社会科学とFLOSS:近年の研究動向
【講師】八田真行(駿河台大学経済経営学部専任講師)
【概要】フリーソフトウェア/オープンソースは一義的には技術的な問題であるが、法学的、経営学的、社会学的にも興味深い
    テーマであり、近年は社会科学や人文科学といったいわゆる「文系」の分野でも、国内外で膨大な学術論文が発表
    されている。本報告では近年の社会科学におけるFLOSS研究の動向を簡単に整理して、得られた知見を解説する。

【タイトル】「日本のIT企業におけるOSSの活用・開発貢献に関する研究」
【講師】丹生晃隆・野田哲夫(島根大学 Ruby・OSSプロジェクトセンター)
【概要】2012年度と2013年度に日本IT企業に対して行った「OSS活用実態調査」の結果を踏まえて、OSS活用と開発貢献の関係、
    OSS活用と開発貢献が企業経営に与える効果の分析結果について報告します。

【カテゴリ】教育/研究/開発




www.ospn.jp