OSC2012


『OSC .Government 〜オープンソースと政府・自治体〜』 開催趣旨

わが国の自治体におけるOSS活用とITコスト削減は急務の課題であり、OSSを活用してITコスト削減に取り組み始めた事例も出てきております。 しかし、ライセンスや技術サポート、技術者教育、情報やソフトウェアの共有方法、オープンな標準への対応など、課題も多いのが実状です。

これらの課題に対応するため、政府・自治体におけるIT関係者が一堂に会し議論する場として「オープンソースカンファレンス2012 .Government」を開催いたします。 2010年秋の開催から今回で5回目となりますが、自治体・公共機関でのOSSを活用している事例紹介に加えて、前回に引き続き、震災とITをテーマにしたセッションも予定しています。

この機会に全国の自治体の情報システム担当の皆様にご参加いただき、OSS活用の今後の方向性を探っていくことができればと思っております。
自治体関係者以外の方でもご自由にご参加いただけます。ご来場をお待ちしております。

■過去の開催のメディアレポート(ITPro)
→『震災を乗り越える自治体のOSS活用 --- OSC 2012 Tokyo/Spring レポート(前編)』
→『「コスト削減と雇用創出に効果」、自治体がオープンソースを評価』
→『「被災地、消防局、ダウンサイジング」---自治体で活躍するOSS』


プログラム
司会:橋本 明彦(OSC .Government実行委員会)
11:00〜11:45『龍ケ崎市でのOpenOffice/LibreOfficeの採用から現在まで』

講師:吉田 正也(龍ケ崎市 政策推進部 情報政策課)
対象者:OpenOffice/LibreOfficeの導入の検討している自治体や企業の担当者
レベル:初級者向け

OpenOffice/LibreOfficeの導入でコスト削減はするのか?また,導入から現在までの担当者からの視点で感じたこと,そしてこれからのことについて説明します。

■参考ニュース
→龍ケ崎市がOpenOffice.orgを採用、ライセンス費用2000万円削減見込む:ITpro

■講演者プロフィール
平成13年から龍ケ崎市役所に勤務し、環境行政に8年携わる。
その後、平成21年より電算部門に異動し、庁内で使用されている情報系システムの入れ替え等(OpenOfficeの採用)に携わりを行い、現在に至る。

13:00〜13:45『iSPP調査報告:「東日本大震災 被災地住民の情報行動から学ぶ」』

講師:会津 泉(情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)共同代表理事)
対象者:情報通信関係者、自治体、非営利団体、メディア、住民の方
レベル:初級〜中級者向け

「情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)」が昨年7月に実施した、東北三県(岩手・宮城・福島)の被災地住民の皆さんを対象に、地震発生直後から 3 カ月後までの情報行動についての調査結果を報告します。
この調査は、インターネットによるアンケート調査と、面談調査から構成され、面談調査は東北の ICT 関係者・NPOメンバーに調査員となっていただき、被災現場へ赴いて被災者と面会し、調査を行ったもので、場所と時間により、住民の情報行動が大きく異なったことを実証するものです。

■参考ページ
→情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)

■講演者プロフィール
1952年仙台市生まれ
多摩大学情報社会学研究所主任研究員・教授
(財)ハイパーネットワーク社会研究所副所長(兼任)
情報支援プロボノ・プラットフォーム共同代表理事

1952年仙台市生まれ。1980年代はパソコン通信の、90年代はインターネットの普及を推進。97年より2000年まで、マレーシアでアジアにおけるインターネットの普及、国際的な政策課題の研究・実践に取り組む。2000年東京に戻り、ICANN、デジタルデバイド問題、世界情報社会サミット(WSIS)、インターネットガバナンスなどのグローバルな政策議論に、市民社会メンバーとして参加、利用者中心のネット社会の発展をめざす。2011年東日本大震災後、「情報支援プロボノ・プラットフォーム」設立に加わり、ICT活用による支援活動に従事。

主な著書:『パソコンネットワーク革命』(日本経済新聞社)、『進化するネットワーク』(NTT出版)、『アジアからのネット革命』(岩波書店)、『インターネットガバナンス』(NTT出版)、『3.11被災地の証言』(共著・インプレス)。
訳書:『スカリ−』(早川書房)、『バーチャル・コミュニティ』(三田出版会)『スマートモブズ』(NTT出版)ほか。

13:45〜14:45【トークセッション】『よりしなやかなIT社会への変革 〜 3.11後の二つの調査より』

講師:岡田 良太郎(IPA 国際標準推進センター非常勤研究員/マーケット分析WG 主査/災害対応プロジェクトチーム)
   会津 泉(情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP))

担当:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
対象者:どなたでもご参加いただけます
レベル:初級〜上級者

・災害時支援活動に係るIT利活用の課題調査
・第5回 地方自治体における情報システム基盤の現状と方向性の調査

の両調査についての報告ののち、情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)共同代表理事の会津 泉氏を交えてのトークセッションを行います。

15:15〜16:00『徳島県とOSS phase2 --「とくしまOSS普及協議会」発足!--』

講師:山住 健治(徳島県経営戦略部情報システム課)
対象者:地方自治体関係者・他ご興味のある方
レベル:初級者向け

2年前の講演時からOSS普及協議会設立までの経緯をご紹介します。

■参考ニュース
→産官学による「とくしまOSS普及協議会」が発足、システム最適化と産業振興を推進:ITpro
■2年前の講演
→OSC2010 Tokyo/Fallでの講演内容
→2年前の講演資料
16:15〜17:00『三鷹から被災地大槌へ、広がる中高生Rubyプログラミング教室』

講師:高地 圭輔(株式会社インターネットイニシアティブ)
   柴田 直樹(株式会社まちづくり三鷹)
対象者:プログラミング教育に関心のある方
レベル:初級者向け

(前半:高地 圭輔)
岩手県大槌町が目指しているICTを活用した復興を支援するため、IIJが中心となって実行委員会を組織し、今年8月に大槌町で、中高生プログラミング教室を4日間開催した。その様子を紹介する。(仮)

(後半:柴田 直樹)
株式会社まちづくり三鷹は、3年前から中高生Rubyプログラミング講座を実施しているが、最近、プログラミングに関心をもつ中高生が増えてきている。講座の取組みやRubyプログラミングコンテストを紹介する。

■参考ニュース
→「プログラミングという“魔法”を使おう」、岩手県大槌町で中高生Ruby教室開催:ITpro
→中高生Rubyプログラミングコンテスト、「暗記くん」と「BooBooアクション」が最優秀賞:ITpro
→山陰中央新報 - Rubyの縁で広がる復興支援の輪 大槌(岩手)

■講演者プロフィール
・高地 圭輔
1968年 東京都生まれ
1991年 東京大学法学部卒業、郵政省(当時)入省
1998年 在サンフランシスコ総領事館
2004年 総務省 情報通信政策研究所 主任研究官
2007年 総務省 自治行政局 地域情報政策室長
2011年7月から 株式会社インターネットイニシアティブマーケティング本部 企画部 担当部長

・柴田 直樹
1949年生まれ
1973年三鷹市役所入庁
企画部企画調整室長、都市整備部長、教育委員会教育部長を経て、2007年より株式会社まちづくり三鷹取締役事業部長
2010年より同社常務取締役
2012年7月より同社取締役

17:15〜18:00『産官学で産業振興「Android City 八王子」-イベントからネクタイ、ドロイ子ちゃんまで』

講師:岩月 達男(サイバーシルクロード八王子)
対象者:どなたでもご参加ください
レベル:初級者向け

スマートフォンが急速に普及する中、このツールを活用して街づくりに生かすことができないだろうか?
あるきっかけによって始まった産学官プロジェクト「Android City 八王子」の取り組みの事例を紹介します。

■参考プレスリリリース
→(PDF)『Android City 八王子』を目指して~OESF Android Open Lab.」開設を機に産業活性化を! ~
■参考ページ
→サイバーシルクロード八王子
→Android City 八王子

開催概要

OSC2012 Tokyo/Fall内で開催
名 称 オープンソースカンファレンス2012 .Government
〜オープンソースと政府・自治体〜
日 程 2012年9月7日(金) 11:00-18:00
会 場 明星大学 28号館 (受付は2F) 204教室
(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」から大学まで直結。会場まで徒歩6分)
入場料 無料
対 象 政府・自治体におけるIT担当者、自治体のOSS導入にご興味のある方
政府・自治体向けシステムに関わる企業担当者
主 催 オープンソースカンファレンス実行委員会
OSC .Government実行委員会
参加自治体・団体・企業 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
徳島県
龍ケ崎市
Android City 八王子
情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)
株式会社インターネットイニシアティブ
株式会社まちづくり三鷹
企画運営 株式会社びぎねっと
URL ※OSC2012 Tokyo/Fall内で開催
セミナープログラム 9/7(金)のセミナープログラム
※「セミナー登録はこちらから」より聴講予定のセミナーをご登録ください。

【過去の開催】
1回目:OSC2010 Tokyo/Fall内で開催
2回目:OSC2011 Tokyo/Spring内で開催
3回目:OSC2011 Tokyo/Fall内で開催
4回目:OSC2012 Tokyo/Spring内で開催

OSC .Government実行委員会

氏名(五十音順)所属など
高橋 信頼 日経BP社 ITpro 副編集長
瀧田 佐登子 一般社団法人Mozilla Japan 代表理事
田代 秀一 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 国際標準推進センター センター長
橋本 明彦 みずほ情報総研株式会社 環境エネルギー第1部持続型社会チーム シニアコンサルタント
宮原 徹 オープンソースカンファレンス事務局運営・株式会社びぎねっと 代表取締役社長兼CEO



www.ospn.jp